日々、アロマオイルのボトルを使うと、身体の不調が整ったり、気持ちが安定したり、さまざまな恩恵を受けることができます。
アロマオイルというものは、植物の精の凝縮なのですが、それがなぜ人に有効に働くのか、それを魂の観点から解説してみます。
私たちの日常は生活に翻弄されており、昔の人の様に大自然の中でゆったりと過ごす時間はほとんどありません。
生活に忙殺されているから、
「人間はなぜ生まれて来たのか?」
「人間とはどのような存在なのか?」
「人間はどこから来てどこに向かっているのか?」
「宇宙と人間との関係はどのようなものなのか?」
・・・などの根源的なテーマを哲学することは極めて稀です。
そのため、食べて、寝て、仕事をして、性交して、排泄して・・・を繰り返している内にある日突然に寿命が来て、よくわからない内にあれよあれよとこの世界を去ることになります。
「人間の本質とは何でしょうか?」
それを考えてみましょう。
人間の本質を問われれば、それは魂が本質であると言えます。
魂は胸部の奥に収納されており、肉体が死を迎えれば、魂が違う次元に向かい、新たな生が開始されます。
つまり、人間の人生とは、死を以て終焉となるものではなく、肉体の死後も形を変えて継続されるものなのです。
魂が備わっているのは、人間だけではありません。
森羅万象、生きとし生ける者すべて魂が存在しています。
鉱物
植物
動物
人間
そして、神も・・・
何度も何度も、生まれては死に、また生まれては死に・・・を繰り返し、魂は進化向上していきます。
人間になる前は、動物として地球を走りまわり生を謳歌していました。
動物の前は、野山に咲く花や木々として、太陽の光の下、風に揺られて生を全うしていました。
植物の前は、山川に転がっている鉱物として雨風を浴びながら静かな時間を過ごしていました。
このような長い長い時を経て、私たちは今人間として生を受けています。
人間がこの世界に生まれる約束として、前の人生のことは忘れてしまうという条件があります。
ですので、生まれる前の人生を思い出すこともありません。
そのため、死んだら存在そのものが終わってしまうと考える人が多いのです。
幾度も人間の人生を経験し、魂が浄化されていくと、その内人間として生まれる必要がなくなり、やがて神として生きることになります。
神とは観念的なものと考える人もいますが、そうではありません。
エネルギー体として遍在する、人間より上位の存在です。
生まれ変わりを輪廻転生と言いますが、輪廻の軛を離れることができると人間として生まれる必要はなくなるのです。
それを解脱と言います。
仏教などの修行者は、解脱を求めて厳しい修行をしています。
おさらいをすると、魂の進化プロセスは下記の様になっています。
鉱物 → 植物 → 動物 → 人間(→霊止)→ 神 |
そして、魂の性質として、それぞれが上位の段階の生態を志向するということがあります。
つまり、鉱物は植物になりたい、植物は動物になりたい、動物は人間になりたい…と望んでいるのです。
人間はというと、人間を終えて神になりたいと魂は望んでいます。
「そんなの望んでないよ」という人もいるかもしれませんが、魂レベルの願望はそうなのです。
その上位段階に進化するためには、条件があります。
それは、上位の存在のために奉仕する(身を捧げる)ことで、その段階に生まれ変わるというものです。
これから、それを一つ一つ解説していきましょう。
(鉱物)mineral
鉱物(ミネラル)の段階では、人間の魂とは少し違っていて、魂の素というような存在です。
意識はあります。
ラジウム鉱石から発せられる放射線をガイガーカウンター(放射線測定器)で計ると、まるで心拍の様に動いていることがわかります。
鉱物はミネラルとして土中に溶け込みます。
そして、植物の食として、水と共に根から摂り込まれます。
鉱物は植物の身体の一部となり、やがて一体化します。
人間もミネラルなしに生きていくことはできません。
ミネラルたっぷりの植物を食べて健康に生きるのが本来の自然な姿ですが、現代では化学肥料の使い過ぎで土壌も痩せて、植物中に含まれるミネラルはかつてと比べだいぶ少なくなっています。
そのため、サプリメントやドリンクでミネラルを補給する健康志向の人も増えてきています。
それも、鉱物と人間が一体化するというプロセスになっているのです。
(植物)
一般的に、植物は動物の食となります。
果実は甘味・旨味を持って動物を引き寄せ、種を動物に食べてもらいます。
やがて、動物は糞として消化できない種を排泄します。
動物の腸を通過する段階で種は発酵?し、糞として地に落ちた後に生育します。
木の枝から地に落下した果実はやがて腐敗し、その種はあまり発芽しません。
動物の腸を通らない種は育ちにくいのです。
植物は、種も実も、葉や根も、動物に食べて貰うことを喜びとしています。
ベジタリアン食を批判する根拠として、植物にも命があり、動物の命をだけ奪わないようにしても意味がないと言われたりします。
しかしながら、それはこの点から当たらないことがわかります。
食べてもらった植物の身が、動物の身体に成っていきます。
また、成分を抽出したアロマオイルや漢方薬も、植物の身体や精が形を変えているものであり、そうした形で人間の健康に役立つことは植物にとっての喜びとなります。
(動物)
動物にもレベルがあり、中でも哺乳類が最も高等な存在です。
成長して高度な霊性を持つ可能性がある動物には、クジラ・イルカ・象・虎・熊、ライオン、牛、狼、犬などが挙げられます。
動物は人間の役に立つことを魂レベルで無上の喜びとします。
それによって次回は人間に転生できることを魂で知っているからです。
人間に飼われるペットは、人間とコミュニケーションを取り出します。
それが次に人間に生まれるための訓練となっています。
人間を助けようとする動物ですが、それでも鉄砲や罠によって無駄な殺生をされた場合には人を恨みます。
そのため、猟師や畜産など殺生を行う家系には原因不明の病気や災いが多いものです。
神への信仰を持ち、それが深くなると魂レベルで神との融合が進みます。
娑婆は欲にまみれていますが、俗事に捉われず神の意思に適う生活をすると魂のレベルが向上していきます。
神に依存するのではなく、この末法の世を神世界にすべく神の意思を表現する手足となるべく生きることが大切です。
それが神のために生きることで、人生が神業奉仕となります。
修行を重ねていき魂が浄化されると、やがて神人合一の境地(=霊止)に至ります。
これも長い時間をかけて誰もが通るプロセスです。
霊(ここでは神の霊〈神霊〉)が魂に止まり、神人合一の境地となるのです。
霊が止まるから、その段階に到達した人を霊止(ひと)と呼びます。
それが本来の進化したひとであり、そこに至る間にいる者は、ひとに成る間と書き「人間」と呼びます。
「解脱→悟り」に至ると神に生まれ変わり肉体を持つ人生は終了となります。
それは非常に狭き門と言われますが、老成した魂は多くの転生を経験しその段階に至ります。
それから先は、神としての生が始まります。
以上が魂の進化論となります。
鉱物(ミネラル)・植物・動物・人間は、それぞれ上位の存在に奉仕することで、その上位の生態に進化することができるとご理解いただけたでしょうか。
植物は人間の役に立ちたいと魂が望み、人間や動物に有用な成分を創り出します。
それを抽出したのが、アロマオイルです。
アロマオイルの有効成分は、植物が人の役にたちたいと魂の奥底で願ったものが現実化したものです。
そう思うと、とてもありがたくておろそかに使えません。
植物のそのような気持ちに感謝し、大切にアロマオイルを活用していきたいものです。